2010年11月1日月曜日

おくのほそ道 1


月日(つきひ)は百代の過客(かきゃく)にして、行(ゆき)かふ年(とし)もまた旅人也。舟の上に生涯(しょうがい)をうかべ馬の口とらへて老(おい)を迎ふる物は、日々旅にして旅を栖(すみか)とす。古人も多く旅に死せるあり。予もいづれの年よりか、片雲(へんうん)の風(かぜ)にさそはれて漂泊(ひょうはく)の思ひやまず、海濱(かいひん)にさすらへ、去年(こぞ)の秋江上(あきこうじょう)の破屋に蜘(くも)の古巣(ふるす)を払ひて、やゝ年も暮(くれ)、春立てる霞(かすみ)の空(そら)に、白川関越えんと、そゞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神(どうそじん)のまねきにあひて取(とる)もの手につかず、もゝ引の破(やぶ)れをつゞり笠の緒付かえて、三里(さんり)に灸(きゅう)すゆるより、松島の月先(まず)心にかゝりて、住(すめ)る方は人に譲り、杉風(さんぷう)が別墅(べつしょ)に移るに、
草の戸も 住み替わる代ぞ 雛の家
面(おもて)八句(はっく)を庵(いおり)の柱に懸置(かけおく)。
教秀 朗読

書道 奥の細道 37【 金沢 2】2008 松尾芭蕉 俳句 教秀

秋涼し 手ごとにむけや 瓜茄子 Akisuzushi tegotoni mukeya uri nasubi あきすずし てごとにむけや うりなすび   【教秀の意訳】 初秋の涼しさ、あの暑かった日々を思い返すと、なんともいえずよい季節に入りましたな~。みなさん、ここ玄松庵(げ...